飛騨の細道 153-「ハメをはずす」


■ハメをはずす

「思いっきり飲んで、ハメをはずそうじゃないか!諸君」
社員旅行が旅だった時代、
温泉旅館の大広間では、声高らかにハメ外しを宣誓する、
元気ある幹事が多かった。

ところでこのハメをはずすの『ハメ』とは何か。
調べてみるとハメとは馬が口にはめる棒状のもので、
この両端のリングから手綱が伸びている。

騎手は手綱を操作して、このハメで思うように馬を動かすわけだ。
もし、このハメがはずれると、馬は騎手の思惑とはことなり、
あっちいったり、こっちいったりと勝手な行動をとってしまう。

馬は騎手が操るからいいが、
人間さまは自分で自分のハメを外して荒びるわけだから、
これはりっぱな確信犯。

ところが翌日になると、
確信犯ははずしたハメを自分で入れ直し、(なんとなく入れ歯のようだ)
平然とした顔で巣へと帰る。

なんとも人間はおかしな生き物である。

8月1日〜15日まで/馬頭観音絵馬市
8月9日・10日/松倉絵馬市


写真/町の中の馬頭観音絵馬市