飛騨の細道 12 - 「名もない出口。」


■名もない出口。
 
難儀なトンネル工事がようやく完成し、
東海北陸自動車道全線が9月、晴れて開通した。
海なし県の飛騨の人は加賀や越中へ。
加賀や越中の人は魅力な観光資源の宝庫、飛騨へ。
自動車道が生み出した現代版の山彦、海彦の誕生である。

開通してから二ヶ月あまり。
観光客の入りは昨年とくらべ軒並み2.5倍増と
景気のいい話しが飛び交うのだが、
その裏では珍事が続出。
どんな珍事かというと東海北陸自動車道の
高山出口を見落としてしまい、
次ぎのインターチェンジまで走ってしまう
バスや乗用車が増えたのだ。
世のなかには馬鹿なドライバーもいるもんだとせせら笑っていたら、
なんと娘(家内も同乗)を笑うハメになってしまった。

珍事の原因のひとつは高山出口の表示板が小さいこと。
さらにこちら富山、こちら高山というような、
誰がみてもわかるような矢印付きの表示板がひとつもないことだ。

道路公団は乗り越してしまった分の料金を取らないと聞くが、
珍事に費やした時間とガソリンは返ってこないんだな。