大雪山 (旭岳)登頂 添乗レポート

やまびこツアー
フェリーで行く 大雪山(旭岳)登頂

 7/4(土)〜7/7(火) 添乗員:taue

       ホテルから望む大雪山

今回登山ツアーとしては、新企画として募集させていただいたところ、18名様のご参加をいただきました。
2万トン級のリゾートフェリーで行くリーズナブルな料金プランで、大雪山の高山植物・富良野のラベンダーの最高の見頃と、北海道の最高峰にロープウェイを使い最も短いルートで登頂し、人気の旭山動物園や美瑛の観光も楽しめるコースです。
自称ベテラン添乗員の私としましても、ドキドキの出発になりました。


1日目

早朝4時30分高山を出発し、一路新潟港へ。
新潟港9時30分頃着。今回は、1等室・2等寝台の希望があり、それぞれお部屋に別れて明日の朝4時30分小樽港着まで、登山にそなえて体を休めていただくようにした。10時30分に出港。
船内は、豪華ホテルとまでいかないかもしれないが、レストランもメニュー豊富、展望大浴場からは日本海が一望、ビデオシアター、売店等などがり、18時間過ごすには十分設備が整っていて退屈はしないと思います。
お客様は、それぞれ船内で満喫されたようでした。しかし、多分明日の登山の事で頭はいっぱいだったと思います。


「新日本海フェリー」
秋田沖で小樽港出発の船とすれ違う。
    19時30分頃

2日目

フェリーは、早朝4時30分に小樽港に到着。下船すると現地バスのガイドさんに出迎えていただき、眠い目をこすりながら一路旭岳温泉へ。着後、ホテルにてバイキングの朝食と休憩をとっていただき、ロープウェイ乗場で登山ガイドさんと合流。なかなかのイケメンの男性のガイドさんである。お客様も好印象のようでした。
ロープウェイに乗り10分で、5合目標高1,600mの姿見の駅に到着。ロープウェイ姿見の駅の奥には、旭平と呼ばれる高原が広がっています。ここを散策するだけでもちょっとしたトレッキング気分を味わえます。
ここから、標高2,290m旭岳の頂上に向かって登山開始である。約標高差600mの道のりです。歩行開始後約25分で、旭平のハイライト姿見の池に到着。お天気が良ければ池に旭岳が映し出されるようですが、今回は残念ながらガスがかかり見えませんでした。

             姿見の池にて集合写真
旭岳は活火山です。その噴気孔の一つが目の前に飛び込んできました。その名も「爆裂火口」。実にアグレッシブなネーミングです。でも実際の活動はおだやかで近くまで見にいけます。池からしばらくすると高山植物が辺り一面に咲いていて“頂上に登れるだろうか”という不安をしばし忘れさせてくれました。



心配を余所に6合目に到着し小休憩。相変わらずガスがかかり視界が悪い。しかし、お客様は元気で頂上を目指す気力はあるようなので、取り合えず一安心。
7合目付近から急な斜面になり森林限界と植生限界がはっきり見えます。

8合目に到着。この辺りまで来ると植物の気配は全くなくなります。火山灰の砂地になり足元が滑りやすいので注意が必要。登山開始して約3時間で、北海道最高地点 旭岳山頂に到達です。
多分登る途中は不安もあったとは思いますが、お互いに声を掛けあい励ましながら頑張って、18名全員登頂することができました。皆さん登頂できたという達成感で喜んでみえます。本当に良かったです。重い思いをして下からリュックに入れてきたおにぎりのお弁当で昼食を取りましたが、今までどこの高級レストンで食べるよりも、おいしくいただくことができたと思います。残念ながら景色はガスがかかり、十勝連峰などを見ることはできませんでした。
約1時間ランチタイムと休憩をして下山に向かいました。登りよりも下りは足元が滑りやすいことと、疲れもでているので十分気を引き締めて下山する。姿見の駅まで約2時間30分で到着できました。ここまで来ると皆さん疲れもピークだと思いますが、どの顔も満足感でいっぱいの笑みを浮かべてみえました。本当にお疲れ様でした。
今日の宿泊は、すぐ近くの旭岳温泉の「グランドホテル大雪」です。温泉に浸かり、北海道の美味しい料理に舌づつみして、登山の疲れを癒していただきました。

3日目


ホテルより出発するとき、目の前に旭岳がくっきりと飛び込んできました。これで旭岳 の全景が見えたので皆さん大満足。幸先の良い出発です。

今日は、北海道の一番人気の観光場所「旭山動物園」とラベンダーなど花のベストシーズンの美瑛・富良野の観光です。
旭山動物園は、朝開園と同時に入場したせいかスムーズに人気の動物を見ることができ約2時間園内を散策しました。


その後、美瑛のパッチワークの丘と富良野の「富田ラベンダー園」に立寄り、今満開のラベンダーや花を見ていただきショッピングも楽しんでいただき、本当に北海道の花の綺麗なベストシーズンを満喫することができたと思います。

その後、苫小牧東港まで移動し、夕方17時30頃港に到着。19時30分出港のフェリーに乗り、新潟港までの20時間の船旅を楽しみます。

4日目

新潟港に15時30着。迎えの貸切バスに乗車して、途中、高速のサービスエリアで各自夕食を取っていただき、22時頃高山に無事到着しました。
 ご参加の皆さん大変お疲れ様でした。
皆さんの協力で無事旭岳に登頂できたことと、またトラブルも無く帰って来られましたことを深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。